三話:「2009年春 ぼく.2」

progressive

2009年02月07日 12:22

元彼ボンバーは、男女二人の『書き物ユニット』

『行き当たりバッタリ短編小説』を気が向いた時に更新中(笑)

特に文学が好きとか、本を読むのが大好きっていうワケではなく~・・・はっはっは

自己満足を追求しつつ
短編小説を通じて、いろいろな方々とのコミュニケーションを深めていけたらと思ってます。

記念すべき?
第一作を更新中です。

ハイペースの更新は・・・無理(笑)

マイペースな二人でお届けいたします
末永いお付合いの程をよろしくお願い申し上げます。


作者:A=滝 剣心
作者:B=綾小路 菊

第一作 →  一話「序章」  二話「2009年春 ぼく.1


「三話」更新
新都心のとあるビルの地下に作られたぼくのオアシスは「ぼくの生きがい」「癒し」スポット。

「広島市民球場」くらいの広さのオアシスは総工費「2億1500万」が費やされた。

父の力である。
心からの感謝を申し上げます。


オアシスには、米、大根、人参、とうもろこし、男爵、メークイン、ハーブ・・等・・・色々な野菜や植物がタワワに実っている。

土壌作りに8年
化学が作った肥料など一切使っていない天然の田畑に加えて、汚染されている外気からも完全にシャットアウトしているためか、植物の成長も著しいこと、野菜の味や形も市場に出回っている野菜とは比にならないくらいの出来具合だ。

幼い頃、虚弱体質だったぼくは食を通して体質を改善できたことをきっかけに「本物の野菜と植物」を作り上げることを誓った。

安全で、人にも地球にも、そして宇宙にも良い影響を導いてくれるものを作るのは
ぼくの望みであり、今世に与えられた指名のように思っている。

日本全国に留まらず、農業のノウハウに長けている国をも訪ねた。
アメリカ、フランス、オーストラリア、インド、ブラジル・・・etc

最近ではキューバの「ミミズ農法」に興味を抱いている。
勿論、足を運ぶ予定です。

父の力を借りて。


一日の始まりはオアシスから始まり、大学へと向かうのが日課です。


ぼくは
現役大学3年
琉球大学 法文学部 人間科学科 人間行動専攻


ネゴシエイターを目指しているらしい・・・


『「らしい」という表現をするのはなぜ?』


皆に聞かれる。


ぼく自身もよく分かっていない。

分かっているのは「人間が嫌い」それだけです。

人間科学科を専攻したのは、ぼくの嫌なところを克服できればと思ったからです。

嫌なところを見てみぬフリをするのでなく、正面から戦ってぼく自身をイジメてみようと思った。

たぶん
ぼくは「M」なのです。


ネゴシエイターはかっこよさで憧れているのだけなのかもしれません。

心の奥では、自分の事を人に話すことが出来ない人や表現できない人達のことをぼくが聞いてあげたいという気持もある。

この世は孤独な人が散漫していることをぼくは知っている。
ぼくもその一人。

辛いわけではない。


「孤独ではない」

「世の中には人が沢山いる」

「悪い人だけではない」

「世の中がぼくをわかってくれないんだ」

「ぼくが世の中をわかろうとしてないんだ」

心の声が繰返し語りかける
そして、又あの声が聞こえてきた。


「・・・うっ・・・ううぅ・・・苦しい・・・やめろ、やめろ、やめろ・・・」


ん?(目覚め)


ポカポカ陽射しが差し込む教室で寝ていたらしい。


又嫌な夢を見た。

関連記事